骨格治療にX-P撮影の必要性

見過ごされていた側湾症

今回、ご協力いただいた患者様は60代の女性。

現在も専門職の仕事をする傍ら主婦もこなしています。

症状が出始めたのは5年ほど前から、左右の肩の付け根と手首に痛みが出るようになる。

痛い箇所は時によって変化、痛みの強さも一定ではなく変化する。

痛みの強い時は、車のドアを開けるのが困難になりハンドル操作も危うくなる。

常に腰左側に張り感がある。

治療暦は整骨、接骨院にて治療を受けた事があり、治療を受けたすぐは楽な感じはあるが持続しない。

そもそも治療を受けている時は痛みは出ていないのでよく変化がわからないという事でした。

整形外科にも一度受診。

頸肩と手首のX-Pでは特に異常はないという事で湿布を処方された。

筋弛緩剤も処方されるが眠気が強くなるため服用を中止。

一見、症状を聞くと痛みの集中している左右の上肢と、神経の通りとして関連している頸あたりに問題があるのではと思われがちですが、

実際に当院のX-P検査でいくつかの問題点が見られました。

治療前X-P

[顔正面]

顔と頸の正中線での位置ズレ

画像上、鼻の中心に合わせて黄色い線を垂直に引きます。

そのライン上に頚椎の棘突起が重なるのが本来あるべきポジションになります。

この患者様の場合は、鼻のラインに対して頚椎の棘突起が左側に位置ズレしています。

[腰正面]

腰椎の側湾。 殿裂と恥骨結合の正中線での位置ズレ

正面から見た時は背骨は真っ直ぐであるべきですが、腰椎が左側に湾曲しています。

また画像下、黄色の輪の中に2つの矢印があります。

左側の矢印は殿裂を指しています。

右側の矢印が恥骨結合を指しているのですが、

本来この2つの位置関係は同じ位置に重なっているのが本来あるべき位置になります。

このように当院では、肩に痛みがある、手首に痛みがあるといった症状の場合でも、外傷等を除き先ずは身体全体のバランスを把握する上で、身体のメインコンピューターである脳がある顔から、脳から出た神経が通る背骨、そして背骨の終わり土台となる骨盤を撮影します。

身体のセンターラインに沿って正面、側面を静止画と動画と撮影していきます。

そうすることにより、ただの筋緊張が有る無しだけではなく、その緊張が骨の位置ズレを引き起こしているものなのか、骨の働きである関節としての働きを阻害している緊張なのかを把握する事ができます。

また身体のバランスチェックを行い、左右の関節の動きとMMTを行い合わせることにより、神経の過緊張している場所も把握する事ができます。

そしてその緊張を医学的振動刺激によって取り除き本来あるべき身体のバランスへと導いていきます。

より良いバランスへと変化していった身体は、筋、神経と緊張がとれ症状が改善されていきます。

つまり、症状がある場所に何かをするのではなく、身体のバランスが崩れているところを整えることで症状が出ない身体の環境に変化させていきます。

実際にこの患者様も、腰椎の側湾は残るものの身体の正中線でのラインが整った時点で症状の改善が見られました。

治療後X-P

[顔正面]

治療前では、鼻の中心から垂直に下ろした黄色いライン上に頚椎の棘突起が左側に位置ズレしていましたが、治療後ではこのように正中ラインでの位置が整ってきました。

[腰正面]

骨盤の正中ラインも、治療前は殿裂と恥骨結合の位置ズレがありましたが、治療後は正中ラインが整いました。

このように、筋肉、神経の緊張をより医学的に検証し治療することによって側湾があったり骨棘の形成があっても症状改善が見られるケースもあります。

何よりも、この側湾の状態を把握できずに筋緊張と勘違いをして左腰の指圧等されていたのではと思うと恐ろしいです。

最後に、このような言葉足らずな記事ですが、当たり前に行なわれている外見だけの診察で治療することに実は危険も潜んでいるということを一人でも多くの方に知って頂ければと思います。

治療のご案内

ただいま特別治療枠としてPANセラピーを行っています。限定5名様ですがすでに3名様からご応募いただきましたので、残り2名様です。

細野クリニックの齊藤です。 このブログではほとんどお話していませんが、院長の細野先生から許可を頂いてPANセラピーを行っています。 ...

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